旧上郷高校の跡地に建設する陸上競技場のイメージ図=茨城県つくば市提供

 茨城県つくば市は、旧上郷高校跡地(同市上郷)で2027年度に陸上競技場をオープンさせる基本計画をとりまとめた。日本陸上競技連盟の第4種公認を取得し、小中学校の競技会などで公認記録を取れる。建設費は約43億円、維持管理費は年間8850万円を見込む。

 計画では、約7万平方メートルの敷地に、400メートルトラック(8レーン)やサッカーなどの多目的な利用を想定した天然芝のフィールドを建設する。市民が日常的にウオーキングやジョギングで利用できる園路も整備。観客席は2900席を設け、メインスタンドとバックスタンドの900席は屋根を付ける。

 東京オリンピック・パラリンピックで用いられたバリアフリー化の指針を参考としており、車椅子席や多目的トイレのほか、知的・精神・発達障害の人らが気持ちを落ち着かせられる休憩室「カームダウン・クールダウンルーム」も設置。障害者スポーツ大会も開催できるようにする。

 市内にはこれまで公式記録を計測できる競技場は筑波大以外になく、小中学校などで大会を開く時には龍ケ崎市や石岡市などの施設を借用していた。【信田真由美】

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