第106回全国高校野球選手権愛知大会(朝日新聞社、愛知県高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が15日、刈谷市総合文化センター(刈谷市)であり、5回戦までの組み合わせが決まった。大会には173チーム(181校)が出場。日程が順調に進めば、決勝は7月28日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアム(岡崎市)である。準々決勝以降の組み合わせは、5回戦終了時の抽選で決まる。

 抽選会には各校の顧問や主将らが参加し、春の県大会で8強のシード校からくじを引いた。今春の選抜大会に出場した豊川はHブロックで、愛知啓成と安城南の勝者と戦う。Fブロックは、同じく選抜出場の愛工大名電、シードの享栄、名古屋たちばな、大府らが集まる激戦区になった。

 春の県大会を制した享栄は、マネジャーの榊原里奈さん(3年)がくじを引いた。昨夏の準々決勝で敗れた愛工大名電と同じブロックになったが「100点です」。チームがめざすのは、1995年以来29年ぶりの優勝だ。「どんな相手でも全力でプレーしてほしい。絶対に甲子園へ行きます」と話した。愛工大名電のマネジャー鈴木結香子さん(3年)は「自分たちが一番強いという気持ちで戦い、試合終盤に打線を爆発させたい」と話す。(渡辺杏果)

選手宣誓は鳴海の森部主将

 開会式の選手宣誓は、希望する29人の中から抽選で、鳴海の森部皓仁(あきよし)主将(3年)に決まった。

 「野球ができる楽しさを伝えたい」と立候補したという。「緊張もあるが決まってうれしい」

 今春、鳴海は部員不足で大会に参加できなかった。部員が1人だけの時期もあった。夏に挑む15人の中には、森部主将から「もう一度野球やろうよ」と声をかけられて戻ってきた選手もいる。一度バラバラになったからこそ、団結力では負けない。そんな自信がある。

 選手宣誓に向けて「3年間頑張ってきた愛知の野球部員、全員の思いを込めたい」と意気込んだ。(松本敏博)

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