○ソフトバンク2―0阪神●(14日・みずほペイペイドーム)
期待のルーキーが、本拠地のファンに待望の一発を届けた。ソフトバンクの広瀬隆太が、プロ初本塁打で決勝点を生み出しチームを勝利に導いた。
五回2死、8番・笹川吉康がプロ初安打で出塁すると、プロ初盗塁も決めて好機が生まれた。そこで打席に入ったのが広瀬だ。追い込まれてからの4球目。高めの直球を振り抜くと、高く上がった打球は虎ファンで埋まる左翼スタンドへ。「なんとか入ってくれ」と願った打球はそのまま吸い込まれて2ランとなった。
慶応高(神奈川)から慶大を経て、ドラフト3位で入団した。東京六大学リーグでは歴代4位の通算20本塁打を放ったスラッガーだ。今季は二塁手のけが人が相次いだことで、5月末に1軍へ呼ばれた。ただ持ち味の打力で本来の力を発揮できず、好機でもあと一本が出なかった。
この日使ったバットは、以前から親交のある中日のビシエドから贈られたものだった。「今までの本塁打の中で一番うれしかった。憧れの選手のバットで結果が出せたので感謝です」。次こそは自分のバットでアーチを描くつもりだ。【林大樹】
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