パリオリンピックの代表選考を兼ねた陸上の日本選手権は今月27日から4日間の日程で新潟市で開催されます。

大会にエントリーした選手が14日発表され、すでにオリピックの代表に内定している選手のうち、女子やり投げの北口榛花選手と、女子5000メートルの田中希実選手の2人が出場します。

このうち田中選手は1500メートルと800メートルを含めた3種目にエントリーしています。

また、注目の男子100メートルにはすでに代表に内定しているサニブラウン アブデル・ハキーム選手はエントリーしていませんが、ともに日本歴代7位となる10秒02のタイムを持つ柳田選手と坂井選手が出場し、残る2人の代表枠を目指して参加標準記録の10秒00突破での優勝を目指します。

一方、すでにパリオリンピックの参加標準記録を突破している選手たちは、この大会で優勝することが代表内定の条件となっていて、このうち走り幅跳びには、男子は東京オリンピック6位入賞の橋岡優輝選手、女子は日本記録保持者の秦澄美鈴選手が出場します。

このほか、男子400メートルの佐藤拳太郎選手や男子110メートルハードルの村竹ラシッド選手なども参加標準記録を突破していて、代表内定が決まる優勝を目指します。

柳田大輝「超えなければいけない関門 ベストの走りを」

陸上男子100メートルで日本歴代7位となる10秒02のタイムを持つ柳田大輝選手は、パリオリンピック出場を目指して臨む、ことしの日本選手権について「オリンピックを見据えると通過点だが、超えなければいけない関門なのでベストの走りをしたい」と話しました。

そのうえでタイムについては「東京オリンピックがあった3年前は、9秒台を目指すと言いながらも疑心暗鬼だったが、今でははっきりと目指せるタイムだと思っている。出せる状況にあるからこそ、そろそろ出しておきたい」と自信を示しました。

そして、パリオリンピックに向けては「リレーの補欠だった東京大会では自分が会場にいることが信じられない状況だった。パリ大会に出場できれば、最大限の準備をして最高の状態で迎え、個人とリレーの両種目でメダルを取れるようにしたい」と意気込みを話していました。

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