ラグビー日本代表は、9年ぶりにヘッドコーチに復帰したジョーンズ氏が指揮を執り、3年後のワールドカップに向けて初めてのテストマッチとなるイングランド戦を前に、6月6日から宮崎市で合宿を行っています。

11日は大分県別府市で合宿をしていた20歳以下の日本代表候補の選手たちおよそ30人が合流し、テストマッチ前としては異例の合同練習を行いました。

練習は午後3時すぎから始まり、選手たちは日本代表が青、20歳以下の日本代表候補が白のユニフォームを着て、ウォーミングアップをしたあと、20分の練習試合を3回行いました。

試合はスクラムがない特別ルールで行われ、ペナルティーなどでプレーが止まっても、すぐにジョーンズヘッドコーチが指示した場所からラインアウトで再開するかたちが取られました。

選手たちは、およそ10分ごとにチームを交代しながら、息をつく暇もなくプレーを続けていました。

練習試合では、日本代表がスピードに乗った攻撃で次々とトライを奪って3連勝したものの、20歳以下の日本代表候補もスペースを突いてトライを2つ奪いました。

ジョーンズヘッドコーチはことし1月の就任以来、「次世代の選手を育成することも自分の使命だ」として、高校生や大学生の試合にも積極的に視察に訪れていて、若手選手の発掘に取り組んでいます。

今回の合同練習は、イングランド戦に向けた日本代表の戦術をチームに落とし込むとともに、若手選手にも日本のスピードを生かした「超速ラグビー」を伝える絶好の機会となりました。

地元・宮崎出身 竹内柊平「成長感じる すごく充実」

11日の練習試合で地元・宮崎市出身のフォワード、竹内柊平選手は、リーチ マイケル選手やワーナー・ディアンズ選手など主力選手が多く入ったチームでプレーしました。

休みなく続くプレーで選手たちの息が上がる中、竹内選手は「しんどい時こそやるぞ」などと大きな声をかけてチームメートを鼓舞していました。

練習後、竹内選手は「エディーさんが掲げる『超速ラグビー』を初めて15人対15人で試す機会だったのですごく楽しかったし、自分たちの強みも課題もわかった。イングランド戦では強みを出して日本代表の背番号3をつけて宮崎の代表として頑張りたい」と話しました。

そのうえで「ひと言で言って合宿はめちゃくちゃキツい。経験したことがないが、その反面、成長しているのを感じるのですごく充実している」と笑顔で話していました。

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