今夏のパリ五輪で、カヌー競技2種目に日本代表として出場する田中雄己(ゆうき)選手(22)=駿河台大スポーツ科学部4年=が7日、埼玉県飯能市の新井重治市長を表敬訪問し、「メダル獲得を目標にがんばる」と活躍を誓った。
田中選手は岐阜県出身。高校時代に藤野強・同大カヌー部監督の指導を受ける機会があり、その縁で飯能市の同大に入学した。入学後は大学内にあるカヌー練習用の池などで練習。最近は東京都江戸川区の人工コースで朝9時から夕方まで、昼食を挟んでずっとカヌーをこぐ毎日だ。
出場種目の一つはスラロームの「カヤックシングル」。1人でカヌーをこいで急流を下り、20カ所前後のゲートを次々とくぐってゴールまでのタイムを競う。田中選手は「この種目はいわば自分の本業。メダルを目指す」と話した。力を入れずに流れを利用してカヌーをスピードに乗せるのが得意だという。
もう1種目は「カヤッククロス」。4人が同時に急流を下るレースで他選手との駆け引きが必要だ。「ベスト8が目標」という。
新井市長は「五輪出場はめったにない快挙。市民とともに応援します」と激励した。
男子のカヤックシングルは予選が日本時間7月30日、準決勝以上は同8月1日。男子のカヤッククロスは同3~5日にかけて行われる予定。【高木昭午】
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