バレーボールのネーションズリーグ福岡大会で設置された「ファンゾーン」=7日、北九州市の西日本総合展示場

 北九州市の西日本総合展示場で開催されているバレーボールのネーションズリーグ福岡大会の男子は、約8千席のチケットが連日完売する盛況ぶりだ。石川祐希(ペルージャ)、高橋藍(サントリー)らスター選手の人気に頼るだけではない。選手との交流エリアを設けるなど、運営面でも一工夫して盛り上げている。  試合後の日本選手を特別エリアで見送ることができる特典などが付いたチケットも販売した。最高15万円のチケットは各日60席がすぐに完売。青山氏は「価値がある体験をつくり、適切な値段で売って大会運営の原資にすることも大切」と話す。  組織委側が「新しいスポーツの文化を」と企画した、こうした試みは大好評だったが、今回の運営面に課題が見当たらないわけではない。展示場に仮設した会場のためトイレが足りず、日本戦の前後は女性用に長蛇の列ができた。器具を持ち込んで設けられたトレーニング場は、機材の不安定さなどでチーム側から不満の声が上がり、青山氏は「改善点もある」と認める。11日からは同会場で、パリ五輪出場権を懸けた女子の熱戦が繰り広げられる。


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