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  • 広島 大瀬良がノーヒットノーラン 史上90人目

  • 大瀬良大地「まだ信じられない」

広島 大瀬良がノーヒットノーラン 史上90人目

大瀬良投手は7日夜のロッテ戦に先発し、立ち上がりからキレのある変化球を軸に打たせて取るピッチングでロッテ打線を抑えました。

打線は4回、2アウト一塁三塁のチャンスで2番の野間峻祥選手の2点タイムリースリーベースで先制し、6回にも2点を追加して4対0と大瀬良投手を援護しました。

大瀬良投手は9回、2アウトをとってから2者連続でフォアボールを出しましたが、4番のポランコ選手をライトフライに打ち取り、最後までヒットを許さずに129球を投げきってノーヒットノーランを達成しました。

プロ野球でのノーヒットノーランは5月24日に巨人の戸郷翔征投手が達成したのに続き今シーズン2回目で、史上90人目、102回目です。

また広島でのノーヒットノーラン達成は2012年4月6日、現在は大リーグでプレーする前田健太投手が達成して以来、12年ぶりです。

大瀬良大地「まだ信じられない」

ノーヒットノーランを達成した大瀬良大地投手は試合後のヒーローインタビューで「ちょっとまだ信じられない。自分のことじゃないような気持ちです」と率直な心境を語りました。
広島でのノーヒットノーラン達成が現在は大リーグでプレーする前田健太投手以来12年ぶりと知らされると「そういった記録には無縁だと思っていたので、きょうも粘り強く投げたいなと思っていました」と謙虚に答えました。

9回のピッチングについては「いつ打たれるかなと思いながらバッターと対戦していたんですが、マウンドに上がるときに大歓声を受けて、せっかくここまできたなら皆さんの前で達成できたらいいなと思い、最後の気力を振り絞って頑張りました。最後のライトフライを野間選手がちゃんと取ってくれるかなと思いながら、すごく大事に取ってくれて、最高の瞬間を皆さんと分かち合えて本当に幸せです」と話していました。

そして「僕自身は次の登板が大事だと思っているので、また次に向けて頑張ります」とエースとして次の登板に向けて意気込んでいました。

【投球内容:31人の打者と対戦】

129球を投げ27個のアウトのうち
▽外野フライ:11個
▽内野ゴロ:10個(このうち1個がダブルプレー)
▽三振:2個
▽内野フライ:2個
▽内野へのライナー:1個

▽与えたフォアボール:5個

◇大瀬良大地(おおせら・だいち) 新人王も獲得したエース

プロ初勝利で野村監督が祝福(2014年4月)

広島の大瀬良大地投手は長崎県出身の32歳。2014年に九州共立大からドラフト1位で広島に入団しました。身長1メートル88センチから投げ込む150キロを超えるストレートとバッターの手元で鋭く曲がるカットボールが持ち味の本格派の右ピッチャーで、1年目から開幕ローテーションに入って10勝8敗の成績を残し、新人王に輝きました。

5年目の2018年のシーズンには15勝7敗をマークして最多勝と最高勝率の2つのタイトルを獲得するなどリーグ3連覇に貢献しました。

2020年のシーズンは右ひじの手術もあって5勝にとどまりましたが、2021年は5回目の2桁勝利をあげるなど、広島のエースとして去年まで5年連続で開幕投手を務めました。

今シーズンは去年のオフに受けたプロで2回目の右ひじの手術の影響もあって、開幕投手は逃しましたが、開幕ローテーションに入ってきのうの時点で先発で8試合に登板して2勝0敗、防御率1.27と安定したピッチングを続けていました。

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