福岡県議会の海外視察問題で、これまで「数字がひとり歩きするといけない」と、明らかにされていなかった南アフリカと中東への6泊9日の視察にかった費用が、4日、明らかにされました。

【今年4月】
◆記者リポート
「海外視察必要か?」

◆福岡県議会 香原勝司議長
「そうですね、そういう意味では、福岡県では感じえない経験をさせていただけるということで、私は必要だと思います」

◆記者リポート
「どれだけ費用がかさんでも必要?」

◆福岡県議会 香原勝司議長
「費用ということより、成果を上げていくことが大事だと思いますので」

今年4月、帰国直後に記者の取材に答えた福岡県議会の香原勝司議長。

香原議長ら議員16人を含む21人は、4月11日から19日までの6泊9日でケニア・UAEのドバイ、南アフリカを視察しました。

香原議長ら5人と職員5人については、公費負担となっていましたが、議会側は「数字がひとり歩きしてはいけない」と、その費用について明らかにしていませんでした。

こうした中、海外視察のあり方を見直すために立ち上げられた超党派のプロジェクトチームによる話し合いが、4日、初めて行われ、南アフリカと中東への視察にかかった費用が2500万円あまりに及ぶ見込みであることが明らかにされました。

議会側はその費用について、当初、見積もりでは「エコノミークラス」の場合で、約1200万円としていました。

今後、海外視察のあり方を見直していくプロジェクトチームの座長はー。

Q.これ高いと思いませんか?
◆議会改革プロジェクトチーム座長 野原隆士県議
「高いとは何を持って高いのか分からない。私も(公費外で)行きましたけど、エコノミーに乗って行ってますし」

一方、この金額について街の人はー

◆街の人
「10人で2500万円か、それは高い。1人250万円ってこと?やばい」

◆街の人
「結構高いかもしれないけど(生活に)そこで使った金が活きてくればいい」

◆街の人
「(海外を)見ることによって、どのようないい効果を福岡にもたらすか、きっちり説明していただければいい」

プロジェクトチームでは、6月議会閉会までに、海外視察のあり方の見直しについて中間報告をまとめたいとしています。

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