知事選への意気込みを語る鈴木康友氏(右)=静岡県庁で2024年4月15日午前10時54分、最上和喜撮影

 川勝平太知事の辞職に伴う静岡県知事選に、元浜松市長の鈴木康友氏(66)が15日、無所属で立候補することを表明した。2007年に初めて同市長選に臨んだ際のスローガン「やります!」を大書したボードを掲げ、「もう一度原点に立ち戻り、『やります』の精神で県政のかじ取りをする」と意気込みを語った。

 会見には県西部の経済界を代表する大須賀正孝・ハマキョウレックス会長と斉藤薫・遠州鉄道会長の2人が支援者として同席。出馬理由を「知事の突然の辞職で混迷した県政を立て直し、発展させるため」と説明した。

 自身の強みに浜松市長4期16年の経験を挙げ、「320社の企業誘致、林業振興などに取り組んだ」と実績を強調した。

 リニア中央新幹線を巡る問題について「(実現すれば)東海道新幹線の利便性が上がる。推進のスタンスは変わらない」とした上で「水資源と南アルプスの生態系保護という課題との両立を図りながら進める。できない理由ではなく、どうしたらできるかを考えたい」と前向きな姿勢を見せた。

 鈴木氏は浜松市出身。松下政経塾を経て政界入りし、旧民主党で衆院議員を2期務めた。07年の浜松市長選で初当選し、昨年まで4期連続で市政を担った。【最上和喜、丹野恒一】

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