プロテニスのトッププレイヤーだった伊達公子さん。今は、日本テニス協会理事です。その伊達さんが、5月はじめに宮崎県庁を訪れました。2027年に開催される国民スポーツ大会にむけて、県総合運動公園のテニスコートが全面的に改修されるのを機に宮崎への国際大会誘致の動きが出ています。

5月1日、県庁知事室で日本テニス協会の幹部2人が河野知事を表敬訪問。専務理事の土橋さんは小学生の時に宮崎でテニスをプレーしていました。その土橋さんが知事に語ったのは…
 
(日本テニス協会 土橋登志久専務理事)
「トップの代表チームや、それに準じるジュニアの合宿なども再来年末に大々的に行いたいと考えています、約束しますので、よろしくお願いいたします。」

伊達理事も…
(日本テニス協会伊達公子理事)
「他にないコートがこの宮崎の地にできることになると思う。別の場所でやっているものを宮崎の地に持ってきたいという思いは、私自身は考えている。」

日本テニス協会は県総合運動公園のテニス場の改修後、宮崎での国際大会や合宿の開催を検討しています。

県総合運動公園のテニスコートは今は砂入り人工芝ですがハードコートに改修されます。今回導入される、硬い素材のハードコート。4大大会のうち全豪オープンや全米オープンでもこのサーフェスが採用されています。

改修後は24面すべてがコートのサイズ、照明とも国際基準を満たし、このうち6面は屋根付きのインドアコートが新たに整備されます。利用できるようになるのは再来年、2026年の4月でクラブハウスの建て替えも含めると整備費用は総額でおよそ27億6000万円です。

テニスは、いま国際的に、リゾート地で大会などが行われる流れがあるといいます。宮崎はアスリートにとって重要な食の環境も充実している点が魅力に映ったようです。

(日本テニス協会伊達公子理事)
「合宿の場所として最適な場所になるのは間違いない。あそこにテニスコート出来たよね、で終わらないことがとても大事だと思う。」

こちらは日本テニス協会から河野知事への要望書です。
インドアコートの整備でデビスカップなど国別対抗戦の開催が可能だと説明しています。そして男子の国際大会ATPチャレンジャー大会、女子のITF国際大会の開催も提案。いずれも若手選手がランキングをあげるポイント獲得のために出場する大会です。

更に全豪オープンに向けたナショナルチームの合宿が可能としています。
ポイントは開催時期です。4月、7月、11月と野球、サッカーのキャンプがない時期にテニスの大会を開催できれば、1年を通じて宮崎への入込客が期待できスポーツキャンプの通年化と多種目化の実現に近づきます。

野球・サッカーラグビーに続く合宿地など拠点化を目指す新たなチャレンジですが、
他県からの協力は欠かせない・審判の確保も必要今後は県や宮崎市、県観光協会などでつくる誘致部会で大会や合宿の実現に向け準備を進めます。

そして大切なのが愛好者視点です。多くのプレーヤーは砂入り人工芝のコートになじんでいます。今後砂入り人工芝のコートに利用が集中する可能性もあり、年齢や競技レベルに関係なくテニスを楽しめる環境は維持し続けたいですね。

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