福岡県議会議員の海外視察をめぐり、その透明性を問題視する指摘が出ていることを踏まえ、県議会が超党派のプロジェクトチームを作り、ルール作りに動き出すことになりました。
30日に開かれた福岡県議会の代表者会議。
6月議会に向けて、各会派の代表が顔を揃えました。
福岡県議会では、香原勝司議長をはじめとした県議団による南アフリカやドバイへの視察をきっかけに、税金を使う公費での海外視察について報告書を公表する義務がないことなどが問題視されています。
この件については、福岡県の服部知事も5月10日、香原議長に対し、県議会として主体的に改善を図るよう申し入れ、香原議長は、30日に各会派に対して海外視察のあり方を協議するプロジェクトチームの設置を提案しました。
◆福岡県議会 香原勝司議長
「県議会の海外活動のあり方等の見直し案を諮問したいと思いますが、いかがでしょうか?」
プロジェクトチームは県議あわせて10人で構成され、6月3日の週にも初会合を開き、6月中に海外視察の経費の削減や活動の透明化などに関する改革プランを公表する方針です。
プロジェクトチームの発足を受けて服部知事は・・・
◆福岡県 服部誠太郎知事
「是非、このプロジェクトチームで充実した議論をして頂き、海外出張の必要性というものについても明確にして頂くとともに、早期に、容易に、分かりやすく、県民が知ることができる仕組みを検討してほしい」
◆福岡県議会 香原勝司議長
「(海外視察の)報告書はあるが、県民が簡単に見ることができない仕組みになっている。この辺については、変えていかなくてはならない」
税金が使われる海外視察。
県民から理解が得られる透明性の高い改革プランが求められています。
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