福岡県を代表する観光都市の太宰府市は、昨年度の観光客数がコロナ前と同じ水準まで回復したことを発表しました。

その一方で、観光地ではいま「オーバーツーリズム」に頭を悩ませています。

◆参道の店
「最近、ごみが散乱しているので、そこが困っています。店頭とかに散らかっていたり、裏に空き缶とかタバコが捨ててあったり」

太宰府天満宮の参道沿いのお店が頭を抱える「オーバーツーリズム」。

オーバーツーリズムとは、「観光公害」とも言われ、観光客の著しい増加に伴うごみのポイ捨てや過度な交通渋滞などが問題となっています。

昨年度、福岡県太宰府市を訪れた観光客の数は約880万人。

新型コロナの影響で、一時は観光客数が大きく落ち込みましたが、コロナ前の水準まで回復しました。

一方で、年間、人口の100倍以上の観光客を受け入れる太宰府市では、コロナ以前からオーバーツーリズムが深刻な問題となっていました。

◆参道の店
「人が並んでるのに、お構いなしに…。日本のマナーを守って観光してもらえると、お互いに嫌な気持ちにならずにいい」

◆参道近くに住む人
「土日になると車が混んでいて、車ではこっちに来れないので困ります」

Q.車でお出かけは?
◆参道近くに住む人
「できないですね」

こうした中、28日、太宰府市は新たな対策を検討することに。

◆太宰府市 楠田大蔵 市長
「太宰府市オーバーツーリズム対策会議を設置することからスタートしたい」

会議には、行政だけではなく、地元住民や太宰府天満宮の参道事業者なども参加。

コミュニティバスの運賃を地元住民と観光客で差別化する案や、太宰府天満宮に集中する観光客を分散・周遊させる施策などが話し合われる予定です。

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