二本松商工会議所が岸田文雄首相に贈った「戒石銘」の石盤=二本松商工会議所提供
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 「爾俸爾禄 民膏民脂 下民易虐 上天難欺」(お上から頂く給料は民の汗と脂の結晶である。民は虐げやすいが、天を欺くことはできない)

 岸田文雄首相は15日、福島県二本松市に伝わる石碑「戒石銘(かいせきめい)」を写した拓本と石盤を二本松商工会議所の菅野京一会頭から受け取った。首相は「執務室に飾り、襟を正して原点に返ることの戒めにする」と応じた。

 戒石銘は江戸時代中期、二本松藩藩主が藩士の戒めとして刻ませた大岩。国史跡に指定され、地元では行政の規範を示したものとして伝わっている。

二本松商工会議所が岸田文雄首相に贈った「戒石銘」の拓本=二本松商工会議所提供
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 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件が発覚し、政治と金を巡って世論の厳しい目が注がれている。菅野氏は記者団に「国会議員は公人たることをもう一度自覚してもらいたい」と語った。拓本を全国会議員に配布するという。【園部仁史】

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