アメリカ訪問を終えた岸田首相は15日午後、自民党幹部らと会談し、帰国早々、政治資金問題や補欠選挙への対応などについて協議を行う。

国会記者会館から、フジテレビ政治部・福井慶仁記者が中継でお伝えする。

訪米をきっかけに反転攻勢を図りたい岸田首相だが、裏金事件の波紋が収まらない中、厳しい国内政局に再び向き合うことになる。

岸田首相は15日朝、アメリカで見せた笑顔から一転、やや硬い表情で首相官邸に入った。

まず待ち受けているのは、「離党勧告」を不服として再審査を請求した塩谷元文科相の扱いで、午後には茂木幹事長ら党の幹部と協議を行う。

党内には、「首相の責任も問われるべき」と反発する塩谷氏に賛同する声もあり、処分をめぐる不満は今もくすぶっている。

また今週は、政治資金規正法の改正に向けた与党の協議が始まるが、自民党と公明党の方向性が違う中、溝は埋まっておらず、15日昼ごろに岸田首相が山口代表と会談する。

こうした中、16日に衆議院の3つの補欠選挙が告示される。

「負ければ岸田おろしが始まる」と息巻くベテラン議員もいる中、岸田首相が難題だらけのこの状況をどう乗り切るかが注目される。

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