記者団の取材に応じる立憲民主党の岡田克也幹事長=青森市のリンクステーションホール青森で2024年5月25日午後1時35分、江沢雄志撮影

 立憲民主党の岡田克也幹事長は25日、大阪市で27日に開催予定だった自らの政治資金パーティーを中止すると表明した。青森市で記者団の取材に答えた。立憲が政治資金パーティーの開催を禁止する法案を国会に提出していながら当面の開催を容認しているとして、批判されている点を考慮した。

 また、立憲の大串博志選対委員長も25日、東京都内で6月17日に開催予定だった政治資金パーティーの開催を中止すると発表した。

 立憲のパーティー開催禁止法案は施行期日を2026年1月としており、党は現時点での開催を認めている。岡田氏は中止について「現在、(政治)改革法案が審議中で、そういう微妙な時期に悪影響を与えてはいけないと考えた。26日に(与野党対決の)静岡県知事選も予定されている。それらを考えて、誤解を解くために政治資金パーティーは中止とした」と述べた。27日の会合は通常の講演会に切り替え、既に振り込まれた代金はすべて返金するという。

 一方で岡田氏は「私個人の判断で政治資金パーティーを中止させていただく。仲間の議員たちがこれからパーティーを開くことをダメだというつもりはまったくない」と述べ、他の議員の開催は容認する姿勢を強調した。

 岡田氏は24日、国会内で記者団に「自民がパーティーをやり放題なので、自分たちの手を縛ると競争にならない」などと述べていた。【江沢雄志、田辺佑介】

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