日本と米国の国旗=東京都千代田区で、武市公孝撮影

 日米両政府は、外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)を7月に東京で開催する調整に入った。日本政府関係者が23日、明らかにした。4月の日米首脳会談で合意した自衛隊と米軍の相互運用性強化の具体策を協議。航空自衛隊の練習機「T4」の後継機共同開発も議題に上る見通しだ。

 2プラス2は2023年1月に米国で開催して以来。日本側は上川陽子外相と木原稔防衛相、米側はブリンケン国務長官とオースティン国防長官が出席する。当初は5月末の開催を模索したが、中東やウクライナ情勢の緊迫化で米側が対応に追われ日程を再調整していた。

 日米は4月に米ワシントンで行われた首脳会談で、自衛隊が部隊の一元的な運用を担う「統合作戦司令部」を24年度末までに発足させるのを機に、自衛隊と米軍の「指揮・統制枠組みを向上させる」方針で合意。防衛装備品に関する新たな定期協議体の設置や米軍艦艇の日本国内での整備・補修拡大に向けた作業部会開催でも合意しており、2プラス2で具体策を議論する。日米は「T4」後継機を共同開発する調整を進めており、2プラス2でも正式合意に向けた協議が行われる方向という。【小田中大】

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