4月、海上自衛隊のヘリコプター2機が墜落した事故に関連して、鹿児島県鹿屋市の中西茂市長が、同じ型のヘリコプターがデザインされた切手をめぐり「事故直後で値打ちがあるんじゃないか」と発言したことについて、鹿屋市議会が中西市長に公の場での謝罪などを求め、申し入れ書を手渡しました。

鹿屋市議会・花牟礼薫議長
「市長の発言は人命の尊厳を冒涜(ぼうとく)するものであり、基地と共に発展してきた鹿屋市の歴史に大きな汚点を残すことになりました」

鹿屋市の中西茂市長は4月、1人が死亡7人が行方不明となっている東京都の伊豆諸島沖で墜落したヘリの同型機がデザインされた切手について「事故直後で値打ちがあるんじゃないか」と発言しました。

これを受け、鹿屋市議会の議会運営委員会は20日、中西市長に対する申し入れ書の内容について協議しました。

議員からは「この文言、申し入れ書は弱い気がする」「市民にも目に分かるような内容でないとだめじゃないか」といった意見が出されました。

議会の申し入れ書では、市長に議会での謝罪や自らの責任について判断するよう求めていて、20日午後、中西市長に申し入れ書を手渡しました。

鹿屋市・中西茂市長
「今読み上げられただけだから、正確には覚えていないが議会のなかで謝罪要求があったと思っている。しっかりとした形で対応させてもらいたい」

中西市長は市議会の6月定例会で謝罪するということです。

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