立憲民主党の野田元首相が20日の衆院予算委員会で、岸田首相に「内容薄すぎる。顔を洗って出直してこい」と述べ、政治資金規正法改正をめぐり自民党案を一蹴した。

衆議院の予算委員会では、政治とカネに関する集中審議が行われ、立憲民主党から野田元首相が岸田首相に対する質疑に立ち、新旧総理対決となった。

野田元首相は、裏金問題の真相解明に向け、2月に政倫審に出席した岸田首相が「志ある議員は説明責任を果たすために出席しよう」と自民議員に呼びかけたことを振り返った上で、「総理が呼びかけて(出席議員が)9人じゃ寂しいじゃないですか?」と述べ岸田首相のリーダーシップに疑問符を示した。

さらに、安倍派の裏金問題について「現役の議員だけではなくOBの方も、裏金作りの経緯・背景をよくわかっている方がいるのではないか?」と述べた上で、岸田首相に対し、森元首相について「ご機嫌伺いの電話でなく、再聴取をきちんとるすべき」と要求した。

これに対し岸田首相は、「推測の域を超えて具体的な森元首相の関与の確認はできていない。私として再聴取等は、考えていない」と拒否した。

これに対し野田氏はさらに、「ならば国会内に森元総理を参考人として呼んで、話を伺う必要がある」と森元首相の参考人招致を要求した。

野田氏の質問は、自民党単独で提出した政治資金規正法の改正案にもおよび、「一番遅い上に中身が一番薄っぺらだ。内容が薄すぎる。『顔を洗って出直してこい』と啖呵を切りたくなる」と野田節で自民案を批判した。

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