兵庫県知事のパワハラなどの疑惑を告発した職員が懲戒処分を受けた問題で、15日、県議が独自に行った職員へのアンケート結果を公表しました。複数の職員が、「パワハラがあった」と指摘したということです。

15日、兵庫県の丸尾牧議員は、斎藤元彦知事のパワハラなどを巡る疑惑について第三者による再調査を行うよう申し入れました。

丸尾議員たち5人は、4月26日から、職員に対して独自にアンケート調査を実施していて、5月14日時点で300人中、21人から回答を得たということです。

このうち、「パワハラがあった」と回答したのが7人、「知事が物品の供与を受けていた」と回答したのが6人だったと公表しました。

■知事のパワハラなど告発した県職員 停職3カ月の懲戒処分に

ことし3月、男性職員(60)は斎藤知事がパワハラをしていて、企業から贈答品も受け取っているなどとする告発文を配布。

県は内部調査の結果、告発文は核心的な部分において全てが“事実無根”として、男性職員を停職3カ月の懲戒処分としました。

この処分などに「大きな違和感」を持った丸尾議員は、知事の行動・言動に関するアンケートを匿名で実施し、事実関係が確認できていないとした上で、一部結果を公表しました。

パワハラについては、「告発文のパワハラの記載は正しい」、「目的地に15分前に着かないと激怒」、といった回答が寄せられたということです。

また、県の職員による内部調査では、「報復を恐れて正直なことを話せない」という指摘も寄せられていました。

■「信憑性の高い話があるのではないか。検証していただきたい」

【兵庫県 丸尾牧議員】「件数の多さだとか、内容が類似しているだとか、信憑性の高い話があるのではないか。アンケート結果についても検証していただきたい」

この問題を巡り、斎藤知事は14日、第三者による再調査を検討すると話しました。

(関西テレビ「newsランナー」 2024年5月15日放送)

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