自民党・安倍派の政治資金パーティーをめぐる裏金事件で在宅起訴された会計責任者が、東京地方裁判所で開かれた初公判で、起訴内容を大筋で認めた。

安倍派の会計責任者・松本淳一郎被告(76)は、派閥の政治資金パーティーをめぐり、約6億7500万円の収入と支出を収支報告書に記載しなかった罪に問われている。

松本被告は、初公判で起訴内容を大筋で認めたが、「政治資金パーティー収入のうち、派閥の口座に入金がなかったものは認識していません」などと述べ、所属議員が派閥に報告することなく中抜きした分は把握していなかったと主張した。

一方、検察側は冒頭陳述で、「安倍派の収支報告書については事務局職員が作成し、会長や事務総長ら国会議員が関与することはなかった」と指摘した。

6月18日には被告人質問が行われる予定で、キックバックや不記載などについて、松本被告がどのように説明するのか、注目される。

一連の事件では、国会議員3人と安倍派・二階派・岸田派の会計責任者ら、あわせて10人が立件されたが、正式な裁判が開かれたのは、10日が初めて。

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