拉致被害者家族会代表の横田拓也さん(中央)らから要望書を受け取る岸田首相。右端は林官房長官兼拉致問題相(10日午前、首相官邸)=共同

岸田文雄首相は10日、首相官邸で北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの弟で拉致被害者家族会の横田拓也代表らと面会した。首相は「日朝関係は国際社会の平和と安定にとっても重要な課題だ。国際社会と協力しながら首脳会談の実現に向けハイレベルでの協議を続けていきたい」と強調した。

被害者家族らは4〜5月に訪米し、米政府高官や上下両院議員らと会った。被害者全員の一括帰国が実現するなら、日本の独自制裁解除に反対しないとする家族会などの運動方針を説明したと報告した。

首相は4月の日米首脳会談に触れ「拉致問題が重要な課題だとバイデン大統領から理解を得た。米国の理解、協力を得ながら北朝鮮への働きかけに力を入れていきたい」と述べた。

面会には拉致問題相を兼ねる林芳正官房長官も同席した。

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