静岡県の川勝平太 知事は5月9日に退任会見を開き、今後やりたいことについて「仙人になること」と述べた上で、政治活動に携わる考えはないことを明らかにしました。

5月10日午前0時の失職を前に、9日午後に最後の会見を開き、冒頭、「いろいろ心配等をかけたが、にもかかわらず協力・支援・理解してくれた県民に深甚よりありがたく、厚く御礼を申し上げる」と口にした川勝知事。

その上で、2009年7月の就任直後に起きた駿河湾地震で1人が死亡したことに触れ、「それを機に危機管理を最優先にすると決め、県政に取り組んできた」と15年を振り返り、「富国有徳の美しい“ふじのくに”づくりを理念に掲げ、その実現のため現場主義に徹する努力を重ねてきた。現場に出かけた回数は15年間で県内3500回を超えているが、県内各地で仕事に打ち込めたのは、ひとえにそれぞれの現場で会った皆様の協力・支援の賜物」と話しました。

一方、知事を退任後にやりたいことについて問われると「仙人になること」と報道陣を笑わせ、「日が明けると常時自由人になる。しかし、自由は規律を持ち合わせていないと放漫になる。ですから、常在道場は変わらない。一に修業、二に修業、三に修業。山の中でそういう生活に入る。森の中で小鳥と話をして過ごす。それが私のイメージしている仙人の姿」と回答。

また、今後、政治活動に携わる考えはないことを明らかにし、自身の後任を決める県知事選についても特定の候補を支持・支援する予定はないと述べています。

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