岸田首相は9日、首相官邸で伊藤環境相と面会し、水俣病の被害者団体との懇談の場で、被害者側の発言中に環境省が時間超過を理由に被害者側のマイクの電源を切り発言を制止した問題について報告を受けた上で、伊藤大臣に対し厳重注意するなど3点の指示を行った。

岸田首相は伊藤大臣に対し、「懇談での環境省の対応は関係の方々を不快な気持ちにさせる不適切なものであり、今後二度と同じことが再発しないよう厳重に注意してもらいたい」、「やり直しとしてもう一度懇談を開催するにあたっては、丁寧にご意見をいただけるような運営の仕方を検討してもらいたい」、「水俣病対策の推進は環境省行政の重要な柱であり、大臣が先頭に立って関係団体の皆様はじめ関係者に寄り添った対応を行うことを含め、しっかり進めてもらいたい」と指示した。

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