群馬県庁=前橋市で

 自民党群馬県連は8日、前橋市で県議団総会を開き、宇留賀敬一副知事の続投に関する意見聴取を終えた。山本一太知事が早期の同意を強く求めているのに対し、井下泰伸幹事長は「最終的な方向性の取りまとめはもう少し先になる」とした。

 宇留賀氏は経済産業省からの出向関係を断つ手続きを取った上で副知事として続投を目指す考え。山本氏は同党県議全32人と個別に面談し、連日のブログで各県議を取り上げ、賛同を求めている。中には「顔が怖い」と紹介されるケースもあり、井下氏は「(ブログで)名前を出されるのを気にする人もいるので配慮してもらいたい」と注文した。

 これに先立ち、県連は8日の総務会で井下氏の再任を了承した。任期は1年。井下氏は記者会見で、次期衆院選を控える中での自民派閥の政治資金パーティー裏金事件による逆風について「マイナスからのスタートかもしれないが、党への信頼回復に全力を尽くす」と述べた。【田所柳子】

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