女性との性的関係を巡り不信任決議が可決された大阪府岸和田市の永野市長が、24日、議会を解散させたことがわかりました。
24日、午後3時すぎに永野市長の会見が始まり、議会の解散は「大義がない」という前議長からの意見に対して、「不信任決議に大義がない」と述べました。
今回の解散について、市議会議員の資質を問う選挙だと解散の意義についても主張しました。また、市議選後、再度不信任決議を受け、自動失職になった場合は、市長に立候補することも表明しました。
【永野市長】「本日12月24日、岸和田市議会に対しまして、午前10時ぐらいだったと思いますけれども、解散をいたしました。不信任決議を受けてのものであります。本当にとんでもないことだと思うんですけども、市長に出席するなと言って、議会が進められたこと非常に民主主義の在り方としては問題があると思っています」
■「市長欠席のまま審議するなんてことは民主主義としてあってはならない」
【永野市長】「議会の解散は大義がないと言われてるんですけれども、不信任決議に大義がないと私は感じています。これはやはり市会議員の資質を問う選挙だと思いますね。この不信任決議の内容について、私は違うと思ってます。市長欠席のまま審議するなんてことは、民主主義としてあってはならないことですから、極めて僕は重大な議会側の失態だと思っています」
【永野市長】「僕は自分の数年前の不貞行為については反省してますし、申し訳なかったと思ってます。それは家族や妻に対して持ってることであって、市議会で扱われるというのはもちろんおかしなことだと思います。市議会というのは行政のことについて考えるものですから、僕の個人的な生活上のことについて市議会で扱うものでは本来ないと思います」
■不信任決議を受け、自動失職になった場合は市長に立候補することも表明
市議選後、再度、不信任決議を受け、自動失職になった場合は、市長に立候補することも表明しました。
【永野市長】「基本的にはもう立候補する。立候補の理由について、今、岸和田市はこのままいけば、数年後にまた財政危機が訪れるという風にもう分かっています」
■今後、市議選の候補者を擁立する考え
今回の市議選でかかるコストについて無駄ではないとし、今後、市議選の候補者を擁立する考えを示しました。
(Q:市議選の費用については、どう考えているか?)
【永野市長】「まるまる1億円無駄にかかったこういうことではないんですね。ちょっと早まったってことになるんです。4年任期の選挙しますから。だから長い目で見ると少しお金がかかることになると思いますんで、市長させていただけるんやったら、しっかり稼いでこようと思ってますね」
(Q:市議選の候補者を擁立する考えか?)
【永野市長】「今後やっていこうという考えでいます。例えば僕が10人擁立したから、その24人のうちの10人当選させられるとかはないと思います。ほとんど(の市議)がまた再選されるというのが現実的なところだと思います。その上で、また不信任決議が出されるっていうことは、僕はあるんじゃないかなと思うんです。それで不信任決議が(可決して)自動失職になったら、また僕も挑戦しますし、当然目指して頑張りたいというふうに思いますね」
岸和田市の永野耕平市長は、2019年からおよそ1年半にわたり、性的関係を強要したとして女性に提訴され、解決金500万円を支払うことなどで和解しています。
永野市長はこれまで、不倫関係は認めた上で性加害については否定していますが、市議会は「市政を混乱させた」などとして12月20日に不信任決議を可決しました。
永野市長は12月30日までに「議会の解散」か「失職」を選ぶことになっていましたが、24日午前、議長に対し議会を解散する通知書を提出したということです。
今後、市議会議員選挙が行われることになります。
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