8日の衆院内閣委員会で、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳・水原一平氏のギャンブルをめぐる問題が、とりあげられた。
立憲民主党の本庄議員は質問の中で、5月14日から「ギャンブル等依存症問題啓発週間」が始まることに触れ、「今年は大リーグのドジャースの大谷翔平選手の元通訳、水原一平氏による24億円超の詐取、スポーツ賭博事件もあり改めてこの問題が注目されている」と述べた。
その上で、本庄議員が若者らのギャンブル依存症予防に関する政府の対策は甘いと指摘し対応の強化を求めたのに対し、林官房長官は「若い世代にギャンブル等依存症問題の関心と理解を深めていただくことは、依存症対策を効果的に進めていく上で大変重要だ」と語った。
林長官はその上で「高校の保健で精神疾患の一つとしてギャンブル等依存症も含めた依存症について取り上げることにしている」などと政府の対策を説明した上で、「文部科学省において引き続き青少年、若い世代への啓発にしっかり取り組んでいく」と述べた。
本庄議員はさらに、オンラインカジノには無料版があり、そこから違法な有料版に誘導させていて、有名スポーツ選手が広告塔として使われるなど巧妙だと指摘し、法改正を含め規制の強化を求めた。
これに対し、林長官は「無料サイトも含めて、オンラインカジノに誘引するような広告がネット上に様々あると承知をしている。これは結果的に犯罪者を増やすことにつながると考えている」と述べ、「関係省庁において、広告事業者に対して、そうした広告が視聴者に与える影響を考慮するよう注意喚起をする。必要に応じてさらなる対策についても検討していきたい」との意向を示した。
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