立憲民主党の野田代表は15日、大分市で記者会見し、政策活動費の廃止をめぐり、一部の支出先を非公開にできる「公開方法工夫支出」の新設について、「理解できない。自民党は観念するしかない。早く覚悟してほしい」と述べ、断念を求めた。

自民党が国会に提出した法案では、議員に支給され使い道を公表する必要がない「政策活動費」を廃止する一方、外交上の秘密に関わる場合などは、支出先の氏名などを収支報告書に記載してなくてもよい「公開方法工夫支出」を新設するとしていて、野党が反発していた。

これを受け自民党は、修正案の原案を野党側に提示し、この中で「公開方法工夫支出」について、2026年1月までに検討する形で、結論を先送りした。

野田代表は会見で、「第2のブラックボックスになりそうな可能性のあるものを、いずれは復活させる考え方自体が理解できない」と批判した。

その上で野田代表は、「ここまで来ると、先にものを進めるためには、自民党が降りるしかない。何をこだわってんだ。説明を聞いても分からない」と強調。「政策活動費については観念するしかない。自民党が早く覚悟してほしい」と述べた。

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