戦前の代表的なリベラル派言論人で、戦後首相に就いた石橋湛山について学び直す超党派の議員連盟「石橋湛山研究会」の会合が13日、国会内で開かれた。石破茂首相が11月の所信表明演説で石橋内閣の演説を引用して注目度が高まった影響からか、演説前の前回に比べ20人ほど多い約60人が出席した。
2023年に設立された研究会はこの日が10回目で、自民や立憲民主、日本維新の会、国民民主各党の議員らが参加した。会の共同代表を務める国民民主の古川元久代表代行は、5日の衆院予算委員会での首相との論戦に触れ「湛山の考えを今の時代に生かすことが重要だという認識を首相が持っていることが確認できた」とあいさつした。
研究会の盛況ぶりに、ある野党議員は自民の裏金事件の影響を挙げ、「派閥が解消され、集まって勉強する場がないのだろう」との見方を示した。【内田帆ノ佳、安部志帆子】
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