国民民主党から役職停止処分を受け、記者会見で質問に厳しい表情で答える玉木雄一郎代表=衆院第1議員会館で2024年12月4日午後1時21分、平田明浩撮影

 国民民主党は4日、知人女性との不倫が報じられた玉木雄一郎代表について役職停止3カ月とする処分を決めた。同日から来年3月3日までの間、代表としての職務は古川元久代表代行が担う。玉木氏は同日、国会内で記者団に「今回の処分を真摯(しんし)に受け入れ、従いたい」と述べ、改めて謝罪した。辞任はせず、処分期間が終われば代表に復帰する考えだ。

 榛葉賀津也幹事長によると、先月22日、党倫理委員会(委員長=竹詰仁参院議員)から玉木氏の行為について「党代表として重大な注意義務違反であり、党の名誉や信頼を傷つけた」として、党役職停止または解任に相当するとの答申を受けた。具体的な処分内容は榛葉氏ら党役員が検討し、4日の両院議員総会に諮った上で全会一致で決定した。榛葉氏は「もう一度原点に返り、党の信頼回復、党勢拡大に一議員として汗をかいてほしい」と述べた。

 玉木氏はこれまで「出処進退は自ら判断する」としていたが、この日は記者団から辞任の意向があるか問われると「党の決定に従う」と繰り返した。看板政策である「年収103万円の壁」の引き上げなどに向けた与党との協議が大詰めを迎える中、玉木氏は「政策実現の流れにマイナスになってはならなない。交渉を一議員として全力で支えていきたい」と強調した。

 玉木氏は先月11日に週刊誌のウェブサイトで不倫疑惑を報じられ、事実をおおむね認めて謝罪。党倫理委が玉木氏から聞き取りなどを進めていた。【遠藤修平、安部志帆子、池田直】

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