共同通信社の水谷亨社長は28日、生稲晃子外務政務官と国会内で面会し、2022年8月15日に生稲氏が靖国神社を参拝したとの報道は誤りだったとして謝罪した。「誤報を出したことについて謝罪します。本件を重く受け止めており、なぜこのようなことが起きたのかを引き続き検証し、再発防止策を内外に説明します」と述べた。
水谷氏は、新潟県佐渡市で今月24日開かれた世界文化遺産「佐渡島の金山」の労働者追悼式を巡り「誤報によって、生稲氏をはじめ追悼式に関係した多くの方々が混乱し、日韓関係にも影響を与えたことを遺憾に思います」と語った。
生稲氏は「事実に基づかない報道が混乱を生じさせたことは極めて遺憾です。私自身、大変心を痛めています」と話した。「水谷社長から説明と謝罪の言葉があったことに留意します。再発防止策を徹底し、対外的にしっかりと説明していただきたい」と求めた。
これに先立ち、小渕敏郎専務理事は、花角英世新潟県知事と県庁で面会し、誤報について「世界遺産登録に尽力されてきた新潟県、佐渡市の皆さまにご迷惑をおかけしたことに心よりおわびを申し上げます」と述べた。知事は「再び起きないよう報道機関として責務を果たしてほしい」と要請した。
小渕氏は27日には佐渡市で渡辺竜五市長と「佐渡を世界遺産にする会」の中野洸会長にも面会し、謝罪した。〔共同〕
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