大型連休に合わせ、3カ国を歴訪中の岸田首相は、日本時間4日、南米で唯一、台湾と外交関係を持つパラグアイのペニャ大統領と会談し、「力による一方的な現状変更は許されないとの意思」を確認した。

岸田首相は3日(日本時間4日未明)にパラグアイに到着し、首都アスンシオンでペニャ大統領との首脳会談に臨んだ。

中国が経済・軍事的台頭を背景に、台湾と外交関係を持つ国に断交を求める中、パラグアイは関係を維持している。

首脳会談後の共同記者会見でペニャ大統領は、日本について「自由と法治国家などの価値観を共有する」と語ったうえで、台湾について言及。

ペニャ大統領は、「台湾とは66年間の長い外交関係を有している」と述べ、「今後とも広範な協力関係を推進したいと思っている」と強調した。

一方、岸田首相は、「首脳会談で、地域情勢についても率直な意見交換を行った」として、「世界のどこにおいても、力による一方的な現状変更は許されないとの意思を確認をした」と説明。

そして、「パラグアイが、日本にとって必要不可欠な友人であることをあらためて確信した。ペニャ大統領と手を携え、2国間関係のみならず、国際社会においてもいっそう、緊密に協力する決意を表明する」と述べた。

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