日本維新の会の吉村洋文共同代表(49)=大阪府知事=は12日、大阪市内の党本部で記者会見し、「維新の会を立て直す」と党代表選(17日告示、12月1日投開票)への立候補を正式表明した。
維新は10月の衆院選で議席数を公示前の43から38に減らし、党執行部の責任論が噴出。党規約に基づき、所属議員や首長ら特別党員854人を対象にした電子投票(投票率89%)で、賛成696票の圧倒的多数で代表選実施が決まった。
吉村氏は記者会見で、共同代表として「衆院選の結果責任を負う立場なので(自分が)立候補することが是か非かじっくり考えてきた」とし、出馬理由を「国政政党としての存在意義が揺らぎ、非常に強い危機感を抱いている」と述べた。
自身が考える維新の価値観を「目の前のリンゴをもぐのではなく、リンゴの実がなる木を育てる土を耕す」と説明、「次世代のために存在する政党」との考えを明らかにした。
代表選には、松沢成文参院議員(神奈川選挙区)と金村龍那衆院議員(45)=比例南関東ブロック=が立候補を表明しているほか、空本誠喜衆院議員(広島4区)も出馬に意欲を示している。立候補には特別党員50人の推薦が必要となる。【東久保逸夫】
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