岐阜県庁の標識

自民党の渡辺猛之参院議員(56)=岐阜選挙区=は9日、任期満了に伴う来年1月の岐阜県知事選への立候補を取りやめると明らかにした。先月2日に出馬表明したが、衆院選の結果を踏まえ「党に厳しい審判が下された。県内でただ1人の与党の参院議員として、どうすべきかをいろんな方に相談しながら考えた」と説明した。同県美濃加茂市で記者団の取材に応じた。

知事選は来年1月9日告示、26日投開票の日程。2021年の前回選挙に続き元内閣府官房審議官江崎禎英氏(59)が立候補を表明し、自民県連に推薦願を提出。立憲民主、国民民主両党の県連は、江崎氏推薦に向けた調整を始めた。また、市民団体が候補擁立を模索しており、共産党が支援する方向だ。

4人が立候補した21年知事選では、自民県連の支持が古田肇知事(77)と江崎氏に割れる保守分裂選となった。現在5期目の古田氏は今回、不出馬の意向を示している。〔共同〕

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