記者会見をする大阪府四條畷市の東市長㊧と後継候補の篠原氏(7日、大阪市)

大阪府四條畷市の東修平市長(36)は7日、任期満了に伴う同市長選(12月15日告示、22日投開票)に立候補を予定する後継候補を発表した。人材サービス大手のエン・ジャパンを通じて公募し、集まった209人から元国連職員の篠原雄之氏(38)を選んだ。

同社によると、民間の求人サイトを活用して首長候補を募集するのは全国初。3期目への不出馬を表明している東氏が書類選考とウェブ面談で6人に絞り、政治団体「四條畷市民の力」のメンバーも含めた最終選考で篠原氏に決めた。市長選には市議の渡辺裕氏(50)も出馬意向を表明している。

東氏は篠原氏について「厳しい判断を下すときも原理原則がしっかりしている」と評価した。

応募は国内外からあり、男性が193人、女性が16人だった。年齢は50代が61人、40代が57人と多く、20代も20人いた。職業は民間企業勤務が7割を占めた。

東氏は首長のなり手不足の改善や、市民の市政に対する関心喚起などを目的に公募を実施したと説明した。2023年の統一地方選では、市長選全体のうち3割弱にあたる25市が無投票だった。

明治大の牛山久仁彦教授(地方自治論)は「首長が割に合わない仕事になっている」と指摘。待遇の向上や、市長とは別に政策の遂行を担う専門官「シティマネージャー」の導入といった改革を解決策に挙げる。

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