■鈴木哲夫氏「自民党、けじめつけてます?」
自民党の総裁選、そして総選挙が終わり、政局はめまぐるしく動いています。
永田町を30年以上、そして石破総理を20年以上取材してきたジャーナリスト・鈴木哲夫さんが、関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演し、現在の自民党に物申しました。
【ジャーナリスト 鈴木哲夫氏】「選挙が終わり、(自民党は)次の総理を誰がどう指名するとか、国民民主党が絡むとか、いろんなことをやっていますが、そもそも自民党って大敗したんです。例えば、維新の会は負けたので議員たちが集まって、総括などをしている。公明党もです。自民党は56も議席を失って、自公で過半数も失った。なのに、けじめつけてます?総括してますか?結局自民党は何やってるのかなという気がするんですよ」
■「厳しい政権運営に声を上げる人がいない。自民党はもっとガンガンやる政党だった」
選挙後の記者会見で「厳しい審判を厳粛に受け止め、生まれ変わる」という言葉がありました。小泉選対委員長は辞任しましたけれども、その他はあまり変わっていないですね。
【ジャーナリスト 鈴木哲夫氏】「口では何とでも言えるんですよ。本当なら自民党の中から『石破さんの責任を問う』『新しい体制』とか、『石破さんがやるなら、もっとこうやれ』とか声がガンガン上がっていくはずですが、出てこない」
「取材してみると、例えばいま石破さんを変えたとしましょう。新しい誰かが(総裁に)なっても190ちょっとの議席数は変わらないわけですよ。つまり、厳しい政権運営だから、『いまトップになっても…』と、次の人たちが声を上げない。『とりあえず政権維持をまず優先して、石破さんのままが無難かな』みたいな本音を議員が僕に言うんですね。それでいいんですか?」
【ジャーナリスト 鈴木哲夫氏】「予定では7日に自民党は両院議員総会を開いて、初めてそこで反省と総括するというけど、遅いでしょう。厳しい意見も出るけれど、首班指名では石破さんの流れがいまほぼできていて、政権から転がり落ちたくないので、とりあえず石破さんでいこうかと。結局“なあなあ”になっている。自民党ってもっと中でガンガンやる政党だったのに、どうなのかな」
「いままでは自民党は数を持っているから、中でガンガンやっても政権から落ちることない。だからガンガンやっていたんですよ。今回は、地方組織から相当不満が上がっている。だからそういう声を総括して、それでも『申し訳ない。自分がもう一回やる』ってなるべき」
■「石破さん もう大負けしたんだから思い切ってやってくれ」
地方組織からの不満は、来年7月の参議院選挙も見据えて、『このままじゃ戦えないんじゃないか』という声もありますよね。
【ジャーナリスト 鈴木哲夫氏】「そのとおり。この調子だとどうなるか。結局、自民党って不安定だから、野党の要求のんだりしながらやっているでしょ。そうなると、支持率もどうなるか分からない。これ、実は国民民主党も難しい。あまり自民党に寄りすぎると、来年の参議院選挙で負けちゃうから」
「だから石破さん、もう負けたんだから、大負けしたんだから、もう思い切ってやってくれ」
鈴木哲夫氏は、以上のように述べ、石破首相は開き直ってやりたいことを貫いてほしいと意見しました。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2024年11月4日放送)
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