岸田文雄首相

 岸田文雄首相は2日、訪問先のパリで、経済協力開発機構(OECD)による東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の会合に出席した。首相は、ASEANの経済成長に向けて、インフラ整備・デジタルなどの分野でOECDの専門家を派遣するなどの「日本OECD・ASEANパートナーシッププログラム」(JOAPP)を設立すると発表した。その費用として、今後3年間で800万ユーロ(約14億円)を支出するという。

 「世界最大のシンクタンク」と称されるOECDのデータや分析能力を、ASEANの持続可能な成長につなげる狙い。日本の政府開発援助(ODA)実施主体である国際協力機構(JICA)とOECDが協力する枠組みを設け、ASEANの開発協力で連携する方針も示した。【パリ村尾哲】

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