兵庫県庁=井上元宏撮影

 パワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された斎藤元彦・前兵庫県知事(47)の失職に伴う知事選が31日告示され、17日間の選挙戦がスタートした。文書告発問題で混乱した県政の立て直しが最大の争点となる。前職と新人の計7人が立候補を届け出て、2021年の前回選の5人を上回り過去最多となった。投開票は11月17日。

 立候補したのは、元参院議員の清水貴之氏(50)▽前同県尼崎市長の稲村和美氏(52)▽再選を目指す斎藤氏▽医師の大沢芳清氏(61)=共産党推薦▽レコード会社経営の福本繁幸氏(58)▽政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)▽ニュース分析会社社長の木島洋嗣氏(49)。

 斎藤氏は前回選で自民党と日本維新の会の推薦を受けて初当選。しかし3月に文書告発問題が発覚し、7月には告発した元県民局長の男性が死亡した。県議会は調査特別委員会(百条委)を設置し、疑惑について調査していたが、9月に自民や維新の会派も含めて全会一致で斎藤氏に対する不信任決議を可決。斎藤氏は同30日に自動失職し、出直し選となった。【栗田亨】

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