会談に臨む立憲民主党の野田代表(右)と維新の馬場代表(30日午前、国会内)

立憲民主党の野田佳彦代表は30日、日本維新の会の馬場伸幸代表と国会内で会談した。特別国会での首相指名選挙の決選投票で自身に投票するよう協力を要請した。馬場氏は回答を保留し、持ち帰った。

野田氏は会談後、記者団に「政権を変えていく大きなチャンスでもある。決選投票では野田とお願いした」と話した。

馬場氏は「首相指名のことも含めて両党間で協議していく」と述べた。そのうえで、国民が納得する大きな大義や具体的な改革案がなければくみすることはないと回答したと説明した。

首相指名選挙で投票総数の過半数を得た国会議員が首相に選ばれる。過半数を獲得した議員がいない場合は上位2人による決選投票により決める。

野田氏は会談で、政治改革や国会改革の実現に向けての協議を進めたいとも伝達した。馬場氏は「各政党との話し合いは避けることなくやる」と言明した。立民の小川淳也、維新の藤田文武両幹事長らが同席した。

野田氏は「2025年参院選の調整も視野に入れて丁寧な対話をしていきたい」とも強調した。野党間での協力を強化したい考えで、同日には共産党の田村智子委員長とも会談する方針だ。

自民、公明両党の与党は27日投開票の衆院選で公示前の279から215へと議席を大きく減らし、過半数の233を下回った。

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