福田富一・栃木県知事

 第50回衆院選で、自民・公明両党の獲得議席は計215議席にとどまり、過半数(233議席)を大きく割り込んだ。

 この結果を受けて栃木県の福田富一知事は28日、報道陣の取材に応じ、「政権与党の自民、公明にとっては、アリ地獄の中でもがくような選挙。2000万円問題で、アリ地獄が更に大きく深くなった」と表現。自民党県連顧問として今後の両党の立て直しをどう図るべきかと問われ「政治資金規正法の早急な改正で政治資金を透明化し、政治への信頼を取り戻すことが最優先の課題。これを素通りするようでは救いようがない」と答えた。

 また、自民党派閥の裏金問題で党の処分を受け、重複立候補が認められないながらも3区で当選した自民前職の簗和生氏については「当選はしたが、薄氷を踏むような結果。今後、問題をどう説明するか、あるいは姿勢を変えるのか、それは本人が決めることだと思う」と述べた。【藤田祐子】

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