日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は28日、衆院選の結果を受けて党代表選の実施を要求した。府庁で記者団に「大阪以外は完敗だ。実施するのが筋だ」と理由を説明。党内からも公然と馬場伸幸代表の責任を問う声が上がった。

衆院選で、維新は地盤の関西以外に支持が広がらず、公示前から5減の38議席と苦戦。目標に掲げた「野党第1党」の奪取には遠く及ばなかった。

これを踏まえ、猪瀬直樹参院幹事長はX(旧ツイッター)に「馬場氏は敗北の責任を取るべきだ」と投稿。ただ、馬場氏は27日の記者会見で「われわれも与党過半数割れの一翼を担った自負を持っていい」と述べるなど、代表続投に意欲を示している。

維新は31日にも党本部で常任役員会を開き、代表選の在り方について協議する見通し。吉村氏は、代表選が実施される場合の対応について「何も決めていない」と述べるにとどめた。

維新の党規約は、国政選や統一地方選の後に、代表選の是非を決めると定めている。馬場氏は2022年8月に代表就任。翌年の統一選では躍進したため、その後の代表選は行われなかった。

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