宮城県石巻市の公共工事をめぐる官製談合事件で、仙台地方検察庁は、5月1日、逮捕された市の職員ら3人を起訴しました。
官製談合防止法違反などの罪で起訴されたのは、いずれも石巻市下水道建設課で、技術課長補佐の星洋一被告(50)と、技術主幹の寺内友和被告(46)、市内の建設会社「遠藤興業」に勤める遠藤光弥被告(67)の3人です。
起訴状によりますと星被告と寺内被告は、2023年2月、石巻市発注の下水道工事で、最低制限価格を算定する基準などが書かれた設計書を入札前に遠藤被告に渡して不正に工事を落札させ、公正な入札を妨害したとされています。3人は容疑を認めているということです。
仙台地検によりますと、星被告と寺内被告は、調べに、「仕事を円滑に進めたかった」などと話していて、市の職員の2人から情報の提供を持ちかけていたということです。
職員の起訴を受けて石巻市の斎藤正美市長は、「今後の状況を踏まえながら厳正に対処し、全庁を挙げて再発防止に取り組む」とコメントしています。
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