福岡県北九州市は18日、下水の汚泥を活用して農業用の肥料を開発し、九州では初めて公的な規格の登録認定を受けたと発表しました。

汚泥から肥料が出来て驚いたという意味合いなどから「OH! DAY! 北九州」と名付けられたこの肥料は、北九州市が下水汚泥の燃料化を手掛ける民間企業と共同で開発しました。

下水処理場から出た汚泥を乾燥するなどして粒状にしたもので、窒素とリン酸を成分に含み、9月、九州では初めて国が定めた公定規格「菌体りん酸肥料」として登録されました。

原料のほぼ全量を輸入に頼る肥料は、国際情勢の不安定化で価格が高騰していて、農産物への価格転嫁が懸念されています。

そうした中、下水汚泥を活用したこの肥料は原料費がかからない分、割安になる見込みで、北九州市は、まず試供品として肥料メーカーに提供し、来年春の販売開始を目指しています。

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