衆院選が15日、公示された。「政治とカネ」への対応が争点の一つとなるなか、自民党派閥の裏金事件に関わった政治家は街頭で何を訴えるのか。
自民党の公認を得られず、無所属で出馬した萩生田光一元党政調会長(61)=東京24区=はJR八王子駅近くで第一声を上げ、「何もないところからの再出発。そこに、お付き合いいただくみなさんに厚く御礼を申し上げる」とあいさつした。
萩生田氏は政治資金収支報告書への不記載額が2728万円あり、党の役職停止1年の処分を受けている。この裏金事件について「派閥のルールを踏襲した。とはいえ、どこかで足を止めて考えねばならなかったと反省している。仲間には弁護士も税理士も公認会計士もいる。もう少し専門的な見地から派閥の運営について話し合いをすべきだったと深く反省している。不快な思いをさせ、申し訳ありませんでした」と謝罪した。
そのうえで「事務所で意図して裏金をつくるとか、私的流用を図るとか、ましてや脱税とか。このような事実は一切ございません」と強調した。 東京24区にはこのほか、参政党新人の与倉さゆり氏(40)▽立憲民主党新人の有田芳生氏(72)▽無所属新人の畑尻文夫氏(69)▽国民民主党新人の浦川祐輔氏(31)▽日本維新の会新人の佐藤由美氏(52)――が立候補している。【野倉恵】
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