石破茂首相(自民党総裁)は13日のフジテレビ番組で、政党が議員に支出する政策活動費について、衆院選(15日公示―27日投開票)で使用しないと明かした。「合法な範囲内で抑制的に使う。今回の選挙では使わない」と発言した。

同番組で国民民主党の玉木雄一郎代表から自民党が公認しなかった前議員に政策活動費を充てる可能性の有無を問われ答えた。自民党は政治資金収支報告書に不記載があった前議員の一部を衆院選の候補として公認しなかった。

首相は「党が日常的に政策の周知、広報、組織の強化に使ってきた」とも説明した。

政策活動費をめぐり首相は9日の党首討論で衆院選の選挙活動で使うことがあると明言していた。玉木氏が衆院選で政策活動費を活用するのかただした。

首相は12日の日本記者クラブ主催の討論会では「衆院選に使うことに後ろめたさはないか」と問われ「それはある。使い方は抑制的であるべきだ」と述べた。

政策活動費は政党が議員個人に渡す。使途を公開する必要がない「ブラックボックス」の状態で、裏金の温床になるとの指摘もあり、どう扱うかが衆院選の争点になっている。自民党は公約で将来的な廃止も念頭に透明性を確保すると掲げる。

【関連記事】

  • ・石破首相「原発比率の低減ありうる」 単独インタビュー
  • ・石破首相、日米地位協定の改定「必ず実現したい」
  • ・石破首相、政策活動費「衆院選で使う」 党首討論で明言
クリックするとビジュアルデータへ

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。