小野寺五典政調会長は10日の記者会見で、石破茂首相が提唱する「アジア版NATO(北大西洋条約機構)」を念頭にしたアジアの安全保障のあり方を議論する組織を立ち上げると明らかにした。設立時期は衆院選後で、小野寺氏がトップに就く。

小野寺氏はロシアによるウクライナ侵略後に、フィンランドやスウェーデンがNATOに加盟した経緯に言及した。「厳しい安全保障環境の中で、抑止力はチームの中で高めていくのが現実的だ」と話した。

「アジアの中で安全保障面で地域のつながりの強さを作り上げていくことができるか議論を進めていきたい」と述べた。「日本としては憲法の問題もある」としてハードルがあることも認めた。

石破茂首相は9日の記者会見で、アジアにおける安全保障のあり方について自民党に検討を指示したと言明した。

【関連記事】

  • ・「石破ワード」解読 集団安保と集団的自衛権、違いは?
  • ・石破首相の「アジア版NATO」構想、ASEANは距離
  • ・「石破外交」始動 首相の初海外訪問、米・東南ア目立つ

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。