石破茂首相は9日夜の記者会見で、アジアにおける安全保障のあり方を検討するよう党内に指示したことを明らかにした。自民党総裁選で訴えた「アジア版NATO(北大西洋条約機構)」構想や日米地位協定の改定が対象となる。首相は「地域の安全と安定を一層確保するための取り組みを主導していく」と強調した。
集団安全保障体制を構築するアジア版NATO構想は、全面的な集団的自衛権の行使容認につながるため、公明党は否定的な見解を示している。首相は「自民内で議論し、公明との協議を経ながら、政府の政策として提案する。そういう丁寧なプロセスを踏んでいきたい」と説明した。地位協定改定に関する議論については「対等な日米同盟を法的地位の観点から実現する努力はしなければならない」と述べた。【金寿英】
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