石破首相は8日、衆議院選挙で旧安倍派の議員らに重複立候補をさせない代わりとして、女性候補を擁立するよう指示しました。
石破首相は8日昼頃、議員会館の自身の部屋で、自民党の森山幹事長、小泉選挙対策委員長と会談しました。
この中で石破首相は、収支報告書への不記載があった議員については、復活当選をしないよう比例代表の名簿に載せず、その分、女性の候補者を比例名簿に載せるよう指示しました。
関係者は、女性議員を増やすことが狙いだとしています。
こうした中、国会では参議院で代表質問が行われ、野党は公認問題を巡り、石破首相を追及しました。
立憲民主党・田名部参院幹事長:
収支報告書がでたらめ、修正した収支報告書が今もって使途不明のままなど、その議員の聴取もせずそのまま公認されるのですか。ようやく総理になられたのに、なぜ信念を貫こうとされないんですか。
石破首相:
わが党の選挙対策委員会において、各選挙区の事情、当選の可能性などを踏まえ、適切に判断をしていくことになります。
石破首相は、「(公認権者は)総裁である私だ」とし、不記載議員の公認について「地元の理解が得られているかで判断する」と述べました。
自民党は、公認の判断について9日に正式決定する考えで、石破首相は、午後8時ごろから森山幹事長、小泉選挙対策委員長と改めて協議を行うことにしています。
焦点は、すでに非公認の見通しとなっている萩生田光一氏ら旧安倍派幹部など6人の他に、追加で非公認とする議員が何人にのぼるかです。
対象は収支報告書に不記載があった旧安倍派の議員ら約40人で、9日の決定を前に大詰めの調整が行われる見通しです。
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