公明党の石井啓一代表は8日の記者会見で、衆院選(15日公示―27日投開票)の比例代表で得票数の目標を掲げないと表明した。「今回は得票数よりも議席数だ。どれくらいの議席を得られるかが最重要だ」と述べた。
同党は2021年衆院選と22年参院選で目標に据えた比例800万票獲得に届かなかった。支持母体である創価学会の組織力低下が指摘されている。
石井氏は独自の候補を擁立する11選挙区での全員当選と、比例の現有23議席以上の確保を目標に据えた。公明党は選挙区候補が2021年衆院選から2人増える。石井氏自身も比例北関東ブロックから転出し埼玉14区から出馬する。
石井氏は選挙区と比例の重複立候補に関し「選挙区を抱えるブロックごとに判断する」と含みをもたせた。「私自身は小選挙区1本でやる」とも強調した。
公明党は03年衆院選から候補に比例重複をかけていない。野党に転落した09年衆院選では候補を立てた8選挙区で全敗した。
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