自民党の総裁選挙は、27日に投開票を迎えます。

石破元幹事長は26日午後、東京・上野駅前で街頭演説を行いました。

石破元幹事長:
これが“最後の挑戦”になります。全身全霊すべてをかけて、この総裁選挙に挑みます。

先行する石破氏、高市氏、小泉氏が激しく競り合う自民党総裁選。

上位2人による決選投票を見据え、まとまった票を動かせる“重鎮詣で”の動きが活発化しています。

石破氏は午後、自民党本部で二階元幹事長と10分ほど面会したのに続き、小泉氏を支持するとしている菅前首相とも面会。
さらに、犬猿の仲とされる麻生副総裁とも、約35分、面会しました。

麻生派には石破氏を支援する議員はいませんが、54人の議員が所属していることから、決選投票での支援を依頼したものとみられます。

小泉元環境相:
決勝(決選投票)に残り勝利をつかめるように、最後まで頑張っていきたい。

重鎮詣では小泉氏も。
午後には首相官邸を訪れ、岸田首相と面会しました。

岸田首相が率いてきた旧岸田派の多くは林官房長官を支持していますが、決選投票を見据え、支援を要請したものとみられます。

小泉氏は24日には麻生副総裁と面会。26日は二階元幹事長とも面会しています。

一方、高市氏は対照的に宿舎にこもり、議員票の上積みに向けて他の陣営に接触。

上川陣営の議員は、高市陣営から「どうしても2位に入りたいから頼みます」と連絡が来たと明かしました。

こうした中、小林前経済安保相は、街頭演説で重鎮詣での動きをけん制。

小林前経済安保相:
私はすべての自民党の国会議員に言いたい。政治家としての本当の自らの意志に基づいて、明日投票をしてもらいたい。

総裁の椅子に座るのは誰なのか。
各陣営の駆け引きは決選投票の直前まで続きます。

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